「何を話せばよいか分からない」「質問を準備しても、すぐ会話が途切れる」「沈黙すると、交際を断られそうで怖い」。お見合い前に、このように悩む男性は少なくありません。
結論からお伝えすると、お見合いの会話が続かない主な原因は、話題の少なさより、相手の答えを受け取る前に次の質問や自分の話へ移ってしまうことです。
必要なのは、面白い話を次々に出すことでも、女性を笑わせ続けることでもありません。相手の話を最後まで聞き、言葉の奥にある感情を受け止め、自分のことを少し返して、その話を一段深めます。
結婚相談所 婚活Lab CMDでは、この順番を「受け止める→少し開示する→深める」という「きもちことば会話法」にしています。話し上手になるのではなく、相手が出してくれた一つの話を二人で膨らませる方法です。
執筆・監修|婚活Lab CMD 代表カウンセラー 吉田 晋。2016年から人材支援に携わり、延べ1,000件以上の面談・相談を経験。自身も初対面の会話に悩み、結婚相談所でお見合い12連敗を経験しています。
この記事でわかること
- お見合いで質問を用意しても、会話が続かない本当の原因
- 相手の言葉と感情を汲み、会話を膨らませる3ステップ
- 沈黙・話題転換・お断り後に、その場でできる具体的な行動
1.お見合いで会話が続かない5つの原因
沈黙すると「自分は口下手だから」と考えがちです。しかし、話題を増やすだけでは解決しない場合があります。
- 沈黙を恐れ、質問を連発している
- 自分をアピールしようとして話が長くなる
- 相手の答えへ反応せず、すぐ次の質問へ進む
- 共感する前に、アドバイスや評価を返す
- 相手が話している途中で遮り、自分の話へ切り替える
「休日は何をしていますか」「趣味は何ですか」「お仕事は大変ですか」と質問を並べると、会話ではなく面接のようになります。反対に、自分の仕事や趣味を長く話せば、相手には「私には関心がないのかな」と伝わるかもしれません。
問題は口数ではなく、相手の言葉を受け取り、二人の会話にできているかです。質問を増やす前に、一つの答えをどう扱っているかを確認します。
質問が多いほど、本音が遠ざかることもある
人材面談でも、経歴や条件を順番に確認するだけでは、その人が仕事で大切にしていることや不安は見えてきません。「そのとき、どのように感じましたか」と背景に関心を向け、答えを受け止めて初めて、その人らしい言葉が出てきます。
お見合いも同じです。相手は、会話の流暢さだけでなく「自分の話を最後まで聞く人か」「考えが違っても相談できそうか」「一緒にいて無理をしなくてよいか」を見ています。

吉田からひと言
質問が途切れたことより、相手の話を遮って自分の話へ変えていないかを見てください。話を最後まで聞くだけでも、相手が安心して話せる余白が生まれます。
そもそも会話が苦手な自分に結婚相談所が合うか迷う方は、会話が苦手な男性に結婚相談所が向く5つの理由も参考にしてください。
2.CMD式「きもちことば会話法」|受け止める→少し開示→深める
きもちことば会話法は、質問で情報を集め続ける方法ではありません。相手の言葉と感情を汲み、その話を二人で膨らませる順番です。
※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| 順番 | すること | 会話例 |
|---|---|---|
| ①受け止める | 話を遮らず、言葉と感情へ共感を返す | 「休日はカフェで本を読まれるんですね。静かな時間って大切ですよね」 |
| ②少し開示する | 自分の経験や気持ちを一、二文だけ添える | 「私も休みの日は、落ち着ける時間をつくっています」 |
| ③深める | 相手の価値観が見える質問を一つ返す | 「どんなときに『今日はいい一日だった』と感じますか?」 |
①相手の言葉と感情を受け止める
相手が「仕事が忙しかった」と話したら、すぐ「私も忙しくて」と自分の話へ切り替えません。「それは大変でしたね」「今は少し落ち着いたのですか」と、まず相手の経験を受け止めます。
共感とは、何でも賛成することではありません。相手がそう感じた背景を理解しようとする姿勢を、短い言葉で返すことです。
②自分のことを少しだけ開示する
聞くだけでは面接になるため、自分の経験や気持ちも短く添えます。ただし、主役を奪うほど長く話しません。
「私も忙しい日は、帰宅して温かいものを飲むと気持ちが切り替わります」のように、自分のことを一、二文で返します。相手には、人柄と共通点が伝わります。
③相手が出してくれた話を一段深める
突然別の話題へ移らず、同じ話の中から次の質問をつくります。「忙しい日の後は、どのように休んでいますか」のように、その人の生活や気持ちへ戻します。
受け止める→少し開示する→深める。この順番なら、質問を暗記していなくても、相手の答えから次の言葉をつくれます。
Sample 02|お見合いの会話
「ご趣味は何ですか?」「休日は何をされていますか?」「お仕事は大変ですか?」
「休日はカフェでご本を読まれるんですね。集中できる時間って大事ですよね。私も休みの日は、静かな時間をつくるようにしています。〇〇さんは、どんなときに『今日はいい一日だった』と感じますか?」
改善ポイント:質問を並べるのをやめ、①相手の話を受け止める→②自分のことを少し開示する→③一段深い質問へ、の順に変えています。
3.お見合い当日は、話題を増やすより会話の順番を整える
会う前|プロフィールから話題を3つだけ準備する
当日のひらめきだけに頼らず、プロフィールから次の3種類を一つずつ選びます。
- 共通点があること
- 純粋に興味を持ったこと
- 相手の人柄や価値観を知れそうなこと
質問を10個も20個も暗記する必要はありません。三つの入口を用意し、相手の答えから同じ話を深めます。準備の方法は、話すのが苦手でも、婚活は「準備」で決まりますで詳しく解説しています。
会話中|最後まで聞き、共感を先に返す
相手が話し終わる前に「分かります」と入ると、その後に続く言葉や感情を遮ることがあります。一呼吸置き、最後まで聞いてから返してください。
悩みを話されたときも、「転職したほうがよい」「もっと効率よく」と解決策を急ぎません。「忙しい中でも頑張っているのですね」と受け止めた後に、相手が話したい範囲を確かめます。
沈黙したとき|失敗と決めず、一つ前の話へ戻る
初対面の二人に数秒の沈黙が生まれるのは自然です。無理に埋めるより、飲み物を一口飲み、「少し話題を変えてもよいですか」と落ち着いて切り替えます。
「先ほどのお仕事の話で、〇〇が印象に残りました」のように、一つ前の話へ戻っても構いません。沈黙そのものより、慌てて相手の話を遮る、自分の話を長く始めることを避けます。
目標|盛り上げるより、相手を一つ知る
「沈黙してはいけない」「気に入られなければ」と考えるほど、自分の評価へ意識が向きます。お見合いの目標を「相手が大切にしていることを一つ知る」に変えてみてください。
表情、声、話す速度も大げさに演じる必要はありません。相手を見て挨拶し、普段より少しゆっくり話し、相手が話し終わってから返す。それだけでも話しやすい雰囲気になります。
4.そのまま使える会話例と、初回に避けたい話題
休日の話|答えを受け止めてから深める
男性:「休日はどのように過ごすことが多いですか」
女性:「家で映画を見ていることが多いです」
男性:「映画がお好きなのですね。家でゆっくり見る時間もよいですよね。最近見た中で印象に残っている作品はありますか」
「そうですか。趣味はほかにありますか」と切り替えず、答えを受け止めて同じ話を膨らませます。
仕事の話|事実より、うれしかった気持ちを聞く
男性:「お仕事では、どんなときにやりがいを感じますか」
女性:「お客様にありがとうと言ってもらえたときです」
男性:「直接感謝してもらえるとうれしいですよね。人と接する機会が多いお仕事なのですか」
勤務先や収入を確認するより、その人が仕事で大切にしていることを聞くと、人柄や価値観が見えてきます。
共通点がない話|知らないことを正直に伝える
「私は詳しくないのですが、興味があります。始めたきっかけを聞いてもよいですか」
無理に「自分も好きです」と合わせる必要はありません。知らないことを伝え、関心を示すほうが誠実です。
初回では慎重に扱いたい話題
- 年収や資産、借入れの詳しい内容
- 子どもを持つ時期についての断定的な質問
- 親との同居や介護についての細かな確認
- 過去の恋愛や婚活歴の詮索
- 住所、勤務先、家族事情への踏み込みすぎた質問
初回は、人柄、会話の相性、大まかな結婚観を知る時間です。生活に関わる具体的な条件は、仮交際で信頼関係をつくりながら確認します。
好印象でも次の関係へ進みにくい場合は、婚活で「いい人止まり」になる原因と3つの関わり方も参考にしてください。
5.お見合いで断られたときは、人格ではなく行動を振り返る
どれだけ丁寧に会話しても、すべての相手と交際へ進めるわけではありません。相性やタイミング、相手側の事情もあるため、一度のお断りで「自分には魅力がない」と決めつけないでください。
同じ結果が続く場合は、お見合い後に次の3点をメモします。
- 相手が楽しそうに話していた話題
- 自分が話を遮った場面、または自分の話が長くなった場面
- 次回一つだけ変える行動
「質問の後に感想を一言返す」「相手が話し終わるまで一呼吸待つ」「仕事の説明を30秒で終える」のように、性格ではなく行動へ変えます。一度にすべて直さず、一回のお見合いで一つ試します。
お見合いで会話が続かない男性のよくある質問
お見合いでは、何を話せばよいですか?
プロフィールから、共通点、興味を持ったこと、人柄を知れそうなことを一つずつ用意します。話題の数を増やすより、相手の答えを受け止めて同じ話を深めることが大切です。
質問しても一言で終わったら、どうすればよいですか?
無理に深掘りしません。「そうなのですね。私は〇〇のときに気分転換します」と少し開示し、相手が話しやすそうなら関連する質問を一つ返します。反応が短いままなら別の話題へ移ります。
お見合いで沈黙したら失敗ですか?
短い沈黙だけで失敗とは言えません。飲み物を一口飲み、一つ前の話題へ戻るか、「少し話題を変えてもよいですか」と落ち着いて切り替えてください。
会話を盛り上げられないと、交際へ進めませんか?
盛り上がりだけが判断材料ではありません。話を遮らず、気持ちへ共感し、自分のことも少し返せると、口数が多くなくても誠実さと安心感は伝わります。
まとめ|話題より、相手の言葉を受け取る順番を変える
- 相手の話を遮らず、言葉と感情を最後まで受け止める
- 自分の経験や気持ちは一、二文だけ開示する
- 突然話題を変えず、相手が出した話を一段深める
話し上手にならなくても、相手の言葉と感情を汲み、その話を二人で膨らませることはできます。
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